持ち込み可の試験対策:本があっても助けにならない理由
持ち込み可の試験の対策は、持ち込み不可の試験と同じ姿勢で行います。ノートなしで説明できるくらい中心の考えを学び、タブと、公式、事例、ページ番号をまとめた1〜2ページの索引で素早く探す仕組みを作り、時間を計って新しい問題への応用を練習します。

持ち込み可の試験と聞くと、多くの学生は気が緩みます。教科書を持ち込めるのに、なぜ何かを暗記するのか。ところが試験が始まり、最初の問題が、見たことのない事例に3つの概念を応用するよう求め、12分をページめくりに費やしてしまいます。持ち込み可の試験が楽なことはめったにありません。ただ、試されるものが違うだけです。
このガイドでは、こうした試験が実際に何を測るのか、軽い準備がなぜ裏目に出るのか、時間に追われても役立つノートの作り方を説明します。
持ち込み可の試験は、楽なのでしょうか?
たいていは楽ではありません。教員は事実を調べられると知っているので、考えを応用し、比較し、判断させる問題を作ります。本は細部には役立ちますが、考えることは代わってくれず、試験中に読む時間はめったにありません。
持ち込み不可の試験は、想起だけで点が取れることがあります。持ち込み可の試験は、想起は無料だと仮定し、難しさを次の段階、つまり考えを使うことに移します。このモデルを新しい会社に応用せよ、最も似た事例はどれでその理由は何か、授業の2つの理論を使ってこの議論を批評せよ、といった問題が出ます。ページを見つけるだけでは答えられません。どのページが重要かわかるほど、内容を理解して初めて答えられます。

なぜ持ち込み可を想定すると、準備に悪影響が出るのですか?
学生の勉強量が減るからです。ある実験では、持ち込み可のテストを予想した人は勉強時間が短く、同じ内容の持ち込み不可のテストでは、持ち込み不可を予想した人より成績が悪くなりました。
AgarwalとRoedigerの研究が、これを直接検証しました。持ち込み可のテストを予想するよう言われた参加者は、勉強時間が短く、のちの持ち込み不可の理解と転移のテストの成績が悪くなりました。予想そのものが、準備のしかたを変えたのです。
Agarwalらの以前の研究では、持ち込み可のテストはその場では良い得点を生んだものの、その優位は続きませんでした。遅延テストでは、どちらの形式でも保持は同じくらいでした。あなたへの教訓は単純です。本が得点を上げるのは、すでに内容を理解している場合だけです。学習の代わりにはなりません。
持ち込み可の試験の準備を4つの手順で

手順1:本がない前提で中心を学ぶ
授業が土台とする10〜20の考えを書き出します。重要なモデル、理論、公式、事例、論証などです。それぞれを、記憶から2、3文で説明する練習をします。ここでは暗記カードや記述式問題を使いましょう。見ずに考えを説明できれば、本は支えではなく、細部のための道具になります。方法はアクティブリコールで解説しています。
手順2:写しでなく地図を作る
持ち込み可の試験で最も役立つ資料は短いものです。重要な考えごとに、意味を一行で思い出させるメモと、完全版がある場所(本のページ、スライド番号、ノートの節)を載せた、1〜2ページの索引を作ります。長いノートは足を引っ張ります。引き締まった地図なら、数秒で正しいページに着きます。まとめノート1枚のレイアウトがここでも活躍します。
地図を速く作るには、まず各章を要約してから削ります。LearnKitは、PDFの章や講義スライドから構造化した要約を作れるので、一行のメモに刈り込むための下書きが手に入ります。
手順3:資料にタブをつける
数色の付箋タブを、話題ごとに1色ずつ使います。本を開かなくても節を見つけられるよう、各タブに短いラベルを書きます。デジタルの試験なら、PDFリーダーのしおりと、索引に合った見出しを持つ文書を用意します。仕組みを試しましょう。重要な公式や事例を30秒以内に見つけられるでしょうか。
手順4:時間を計って応用を練習する
練習問題は本を開いて、厳しいタイマーで解きます。新しい状況に考えを応用させる問題を選びましょう。解くたびに、何かを調べなければならなかった箇所をすべて記録します。それが、当日に調べなくて済むよう、試験前にきちんと学ぶべき抜けです。練習する問題の形式の例は、記述問題の対策にあります。
持ち込み可の試験中の時間は、どう管理しますか?
調べるのは試験のごく一部だけと決めておきます。まず全問を読み、記憶から答えの骨組みを作り、本は、正確な数値、引用、ページ参照などの細部の確認にだけ使います。

目安は、読んでいるなら時間を失っている、ということです。知っていることから書き、細部を確認したいときは、下書きに(p.214を確認)のような小さな印を残します。そして、各答えの最後に、調べる作業を1回にまとめて行います。
持ち帰りやオンラインの持ち込み可の試験では、どうですか?
締め切りのある短いレポートのように扱います。時間を計画し、自分の言葉で答え、授業が求めるなら出典を示し、始める前にノート、インターネット、AIツールについての規則を確認しましょう。
持ち帰りの試験は時間に余裕がありますが、通常はより磨かれた文章と深い論証が期待されます。指示を2回読みましょう。多くの授業は共同作業や特定のツールを禁じており、持ち込み可の試験でも、その違反は不正行為として扱われます。AIツールに迷うなら、AIと学術倫理を読み、担当の先生に尋ねましょう。
持ち込み可の試験でよくある失敗
- 本が許されているから勉強を減らす。上の研究が示す、まさにその罠です。
- 使ったことのないノートを持ち込む。試験会場で初めて試す仕組みは、プレッシャーの下で失敗します。
- 長い文章を答えに写す。採点者が求めるのは教科書の言葉でなく、あなたの推論です。
- なんとなく知っていることを調べる。まず最善の答えを書き、時間があれば確認します。
- 時計を無視する。問題ごとに目安の時刻を決め、到達したら先に進みます。
試験期間全体の全体像は、期末テストの勉強法を見てください。持ち込み可の試験が論述式なら、論述試験の対策と組み合わせましょう。
よくある質問
持ち込み可の試験には、ノートをすべて持っていくべきですか?
許されるなら持っていきますが、探すのは短い索引に頼りましょう。分厚いノートの束は足を引っ張ります。答えの大半は記憶から出し、ノートは細部の確認にだけ使います。
持ち込み可の試験用のノートは、どれくらいの長さにすべきですか?
主な探索用のシートは、1〜2ページに収めます。完全なノートはもっと長くて構いませんが、どの節も、その短い索引から数秒で行き着けるようにしてください。
持ち込み可のテストでも、公式は暗記すべきですか?
いつ使うべきか気づけるくらい、重要な公式は知っておくべきです。正確な定数や長い導出は調べられますが、どの公式が当てはまるかの判断は、理解から出る必要があります。
ノート持ち込み可のテストと、本の持ち込み可のテストは同じですか?
いつも同じではありません。ノート持ち込み可は通常、自分のノートのみで、本の持ち込み可は教科書も許します。印刷したスライドやデジタルファイルも含め、何が許可されているかを正確に確認しましょう。
参考文献
- Examining the testing effect with open- and closed-book tests, Applied Cognitive Psychology (Agarwal et al., 2008) (持ち込み可のテストは最初の成績が良かったが、遅延テストでは、どちらの形式も保持は同程度だった。)
- Expectancy of an open-book test decreases performance on a delayed closed-book test, Memory (Agarwal and Roediger, 2011) (持ち込み可のテストを予想すると、勉強時間と、のちの持ち込み不可の成績が下がった。)



