コーネル式ノートの書き方:自分にクイズを出すページ
コーネル式ノートは、ページを3つに分けます。授業中にノートを取る広い欄、授業後に質問を書く狭いキュー欄、下にある短い要約です。復習ではノートを隠し、各質問を読んで記憶から答えるので、ページがそのまま自己テストになります。

多くのノートは、一度書かれて、その後何度も読み返されます。これは順番が逆です。コーネル式ノートは、すべてのページに2つ目の役割を与えてこれを直します。最初は授業で聞いたことを記録し、あとでそれについて自分にクイズを出すのです。レイアウトは簡単に見えますが、効果は、講義のあとに空欄で何をするかで決まります。
この方式は、コーネル大学の教育学教授ウォルター・ポークが開発し、著書『How to Study in College』で紹介されました。コーネル大学自身のラーニング・ストラテジー・センターは、今でも学生に教えています。以下では、ページの設定、具体例、今週から始められる復習の流れを紹介します。
コーネル式ノートのページは、どう設定しますか?
ページの下から約5行上に、要約用の横線を引きます。次に縦線を引いて、左の欄が幅の4分の1から3分の1ほどになるようにします。右の広い部分が、授業中のノート用です。
必要なのは3つの領域で、1分で手書きしても、印刷用のテンプレートとして一度設計してもかまいません。
- ノート欄(右、広い): 講義中や読書中に記録するもの。文章ではなく、短い語句で。
- キュー欄(左、狭い): 授業中は空けておく。授業後に、隣のノートに対応する質問やキーワードを書く。
- 要約欄(下): そのページ全体が何についてだったかを、自分の言葉で2〜4文。

ノート欄では、考えの間にスペースを残しましょう。その隙間が、あとでキューが入る場所になります。ノートが端から端までぎっしりだと、質問を並べる場所がなくなります。
キュー欄には、何を書けばいいですか?
隣のノートが答えになる質問を書きます。良いキューは、「何か」だけでなく、「なぜ」「どのように」「何が違うか」を問います。各キューは、見なくても1、2文で答えられるものにしましょう。
キュー欄はこの方法の中心であり、ほとんどの学生がつまずく場所でもあります。「光合成」や「第一次世界大戦の原因」のような見出しを写してしまうからです。見出しは今どこにいるかを示すだけで、質問は記憶から答えを引き出させます。
生物学の講義の例を見てみましょう。ノート欄には、「光反応はチラコイド膜で起こる、水を使う、酸素を放出する、ATPとNADPHを作る」とあります。弱いキューは「光反応」です。強いキューは次のようなものです。
- 光反応はどこで起こる?
- 光反応では何が入り、何が出る?
- この段階で植物が酸素を放出するのはなぜ?

各キューは、実は暗記カードの表で、隣のノートが裏だということに注目してください。だから、コーネル式のページは簡単にデッキに変わります。すでにカードを使っているなら、ノートを暗記カードに変える方法で、最良のキューを移す手順を紹介しています。
コーネル式ノートが普通のノートより効くのはなぜですか?
ページの中に検索練習が組み込まれているからです。ノートを隠してキューに答えるのは小さなテストで、自分をテストすることは、同じ教材を読み返すより長期の記憶につながります。
レイアウト自体に魔法はありません。効果を生むのは復習の段階で、それはアクティブリコールの一種です。ローディガーとカーピッケの有名な研究では、文章について想起テストを受けた学生は、1週間後に61%を覚えていました。4回読み返しただけの学生は40%でした。読み返しはその場では楽に感じられましたが、その後の1週間でははるかに持ちこたえませんでした。

もうひとつの理由は、キューを書くことで教材を処理せざるをえなくなることです。ミューラーとオッペンハイマーの研究では、講義のノートをキーボードで取った学生は、話者の言葉をそのまま写す傾向があり、概念を問う問題の成績が低くなりました。ノートを質問に変えることは、写すこととは逆です。理解していないことについて、良い質問はできないからです。
コーネル式ノートは、毎週どう復習しますか?
24時間以内にキューと要約を書き込みます。そのあと週に2、3回、ノート欄を隠して各キューに声に出して答え、できなかったものに印をつけます。次の勉強では、印をつけたキューに時間を使います。

簡単な印のつけ方を使うと、素早くできます。キューを間違えるたびに、横に点を打ちます。点が2つ以上のキューは、次の勉強の短いリストに入れます。3回続けてきれいに答えられたキューは、試験の週まで飛ばせます。この間隔のあけ方は、間隔反復と同じ考え方です。すでにわかっているものではなく、薄れかけているものを復習しましょう。
コーネル式ノートで、よくある失敗は何ですか?
大きいのは、キュー欄を授業中に書く、質問ではなく見出しを書く、要約を省く、ノートを隠して自分をテストしない、の4つです。どれも、この方法を普通のノートに戻してしまいます。
- 授業中にキューを書く。 聞くのに忙しい時間です。あとで書くキューのほうが、どの考えが重要だったかがわかるので良くなります。
- キューにトピックの名前を書く。 「有糸分裂」はラベルです。「後期に染色体はどうなる?」がキューです。
- トピックを並べただけの要約。 「このページは酵素についてです」では何も言っていません。「酵素は活性化エネルギーを下げて反応を速め、熱やpHで形が変わりうる」が要約です。
- テストしない。 毎回右の欄を読み返しているなら、それは読み返しです。隠しましょう。
要約の行には、特に気を配りましょう。書くことは小さな圧縮の作業で、教科書の章を要約する方法のガイドで扱っているのと同じ技術です。数文でページをまとめられないなら、試験の前にそのページをもう一度見直す必要があります。
コーネル式ノートは、デジタルでも使えますか?
はい。どのノートアプリでも、2列の表と、最後の行に要約を置けば使えます。ルールは同じで、復習のときに右の列を隠します。右の列をツールに貼り付けて質問を作らせ、手作業で直す学生もいます。LearnKitで試すなら、生成された質問は下書きとして扱ってください。自分のキューのほうが、先生が強調したことを知っているので、鋭いことが多いです。
小さく始めましょう。次の講義用に1ページ設定し、その晩にキューを5つ書き、2日後にそれで自分をテストします。5つのうち2つを間違えても、この方法はすでに役割を果たしています。試験より先に、何を勉強すべきかを教えてくれたのですから。
よくある質問
コーネル式ノートは数学にも向いていますか?
向いています。ノート欄に解き方の手順を書き、「式に分数があるとき、最初の手順は?」のようなキューを使います。問題を多く解く場合は、ページと練習問題を組み合わせましょう。数学は、手順を読むのではなく、やって覚えるものだからです。
キュー欄は、どのくらいの大きさにすべきですか?
短い質問なら、ページ幅の4分の1から3分の1で足ります。キューが何度もはみ出すなら、ノートのかたまりが大きすぎるのかもしれません。小さな考えに分けて、それぞれにキューをつけましょう。
コーネル式ノートは、きれいに書き直すべきですか?
たいていは不要です。書き直しは時間がかかり、ほとんどが写すだけです。その時間は、キュー、要約、自己テストに使うほうがいいでしょう。読めなかったページだけ書き直しましょう。
読書の課題にも、コーネル式ノートを使えますか?
はい。節を読みながら右にノートを取り、本を閉じてから左にキューを書きます。読書のノートは、ペースを自分で決められるので、講義のノートより良いキューになることが多いです。
参考文献
- The Cornell Note Taking System, Cornell University Learning Strategies Center (ウォルター・ポークと『How to Study in College』による、この方式の起源。)
- Test-enhanced learning: taking memory tests improves long-term retention, Psychological Science (Roediger and Karpicke, 2006) (1週間後の想起は、くり返しテストで61%、くり返し勉強で40%(実験2)。)
- The pen is mightier than the keyboard: advantages of longhand over laptop note taking, Psychological Science (Mueller and Oppenheimer, 2014) (ノートパソコンでの一字一句の書き起こしは、概念理解の成績が低いことと関連。)




